院長ブログ

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ピロリ菌はいなくなったけど・・・胃食道逆流症

昨年より慢性胃炎でもピロリ菌の除菌が保険適応になりました。
マスコミもピロリ菌が胃がんの原因と盛んにとりあげるようになったため除菌する方が増えました。
とても良いことだと思います。

でも良いことが一つあれば、悪いことも一つでてくるのが世の常です。
除菌により胃炎が改善した結果、胃酸が濃くなります。
胃酸がでることは消化や感染防止のためによいことなのですが、たったひとつ困ることが起こります。

胃液が食道に逆流する方々にとっては、胃酸により食道に炎症が起こることです。
逆流性食道炎(胃食道逆流症;GERD)です。
この病気の方は5人に1人の割合でいます。

次の質問に答えてみてください。

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この質問は、GerdQという問診で胃逆流症の判定に使用します。
症状が1週間で何日くらい続いたかを点数化します。
8点以上の方は、胃食道逆流症と判定されます。

どうでしたか。
胃食道逆流症の自覚症状は、胸やけが一般的ですが、高齢者では胸痛であったり、咳ということもあるので要注意です。
この病気の症状は薬局で売っているような健胃薬ではなかなかスッキリしません。
プロトンポンプ阻害薬(PPI)という薬を服用して胃酸を抑えることで症状が改善します。
でも胃液の逆流が起こることを改善しないと根本的な解決にはなりません。

そのためには生活習慣の改善が必要です。
胃食道逆流症の方は、次の諸点に注意をしてみることです。

① 食事内容をみなおす高脂肪食、香辛料、炭酸飲料は少なめに
② 食事のとり方をみなおす。よく噛んで食べる。就寝前には食べない
③ 禁煙
④ 飲酒は適量に
⑤ 適正な体重を維持する
⑥ 食事中は前かがみの姿勢をさける
⑦ 就寝時は上半身をやや挙上する体位をとる
⑧ ベルトや下着で身体を締めつけない
⑨ 食後に重いものをもちあげない
⑩ 横向きで寝るときは、左下にしてねるように

自覚症状がある方は、できることからはじめてみましょう。
ひとつひとつ良い生活習慣を身につけることが健康につながります。