院長ブログ

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咳が続く、息苦しい・・・間質性肺炎

先日、リウマチの治療を受けている50代の女性が来院されました。
2ヶ月余り痰を伴わない咳が続いているということでした。

リウマチの治療薬には、間質性肺炎と呼ばれる副作用を起こすことがあります。
特徴的な呼吸音を聞くことができませんでしたが、胸部レントゲン検査をしたところ、両肺野に細かい粒状の影を認めることができました。
いちおう間質性肺炎の疑いがあると判断して、リウマチを治療なさっている先生のところに早めに受診するように診療情報を書きました。

間質性肺炎は、近年増えている病気だと実感しています。
症状は痰を伴わない咳が続くこと、さらに呼吸苦です。
病状は、進行性です。

喫煙は、病状を進めるため禁煙は重要なことです。
以前は、治療薬としてもっぱらステロイドが使用されていましたが、特発性間質性肺炎には効果がなくかえって予後を悪くすることがわかってきました。
呼吸器感染症を併発すると急に病態が悪くなるので風邪などの予防は大切なことです。

逆流性食道炎の場合も、逆流した胃液が肺に入ることで間質性肺炎を悪化させます。
その他、肺がんを併発することも多いので時々チェックをする必要があります。
進行すると呼吸不全となり日常生活をおくるにも酸素吸入が必要な状態になります。

最近、肺の繊維化を予防する薬(ピルフェニドン)が開発・使用されるようになりました。
呼吸不全への進展を遅くさせる効果が認められるというデータがでています。
ただし、副作用も多い薬なので注意して使用しないといけません。

この回の方のように薬が原因とはっきりしている場合もありますが、多くは原因不明、いわゆる特発性です。

大気汚染や仕事での粉塵吸入が原因ではないかと考えられています。
中国からの大気汚染に暴露された状態が続くことでこの疾患が増えているのかもしれません 。
行政と公的医療機関がタッグを組んで、PM2.5などの大気汚染が、この病気に関連してないかしっかり研究をしていただきたいと思います。

新規抗凝固剤を使用していた方が、急速に間質性肺炎を起こした例も経験しました。
これまで原因と証明されてなかった薬やサプリメントによるものも意外と多いのではないかと思います。
やはり本当に必要な薬以外は服用しないことが賢明です。