院長ブログ

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禁煙外来チャンピックスの効果は

禁煙外来やっています。
禁煙希望者に3カ月間チャンピックス(バレニクリン)という薬を服用していただきます。

タバコに含まれるニコチンは、脳内で受容体にくっつき快楽物質であるドーパミンを分泌させます。
そうすると心がふんわりとして落ち着きます。
ニコチンがなくなるとドーパミンの分泌量が減るためにイライラしてタバコを吸います。
これがニコチン中毒と呼ばれる症状ですね。

チャンピックスは、ニコチンがくっ付く受容体に結合することによりニコチンがなくても少量のドーパミンを分泌させます。
ですから禁煙の大敵であるイライラ、タバコを吸いたいと感じることなく過ごせます。
3カ月間服用することで喫煙と結びついている習慣を変えていただき喫煙記憶を消去します。

(チャンピックスに関するホームページ↓) http://sugu-kinen.jp/patient/howtotake.html

私のところでは禁煙成功率50%くらいです。
この成功率を見て低いなあと思いますか、まあまあだなあと思いますか? 学校の試験などでは60点(%)が合格点ですから低く思えるかもしれませんね。
ネット上ではチャンピックスで禁煙成功率44%といかにも凄い治療薬だろうと掲示されていますから私のところの成績は決して悪いものではないようです。
でも私も低く思えるのですよね。

少なくとも禁煙するつもりで来院なされた方々ですから、初めは禁煙したいという強い意志は持ってらっしゃったはずです。
それなのに半数しか成功しないのですから。

チャンピックスは薬ですから吐気のような副作用がでることもあります。
10~20%の方は、副作用のために服用継続できなかったため薬の効果体験できずドロップアウトしてしまいます。
この方たちは、薬が合わなかったために上手くいかなかったと考えることができます。

残りの30-40%の方に関しては禁煙の覚悟を持ち、お金まで払って禁煙をしたのに続かなかったという結果は残念です。
薬による外的コントロールだけの限界なのだろうと思います。
継続する為には、外的コントロールと同時に禁煙希望者の内面をコントロールする技術が必要なのでしょう。

私自身、喫煙体験がないので禁煙を継続させるために有効な共感的な心理サポートや技術がないのが問題かもしれませんね。

ネット上のあるサイトでは、一番失敗することを知られたくない人(例えば奥さんとか同僚)に禁煙したことを宣言することが有効だと書いてありました。 確かにそうかもしれません。
思い切って宣言するくらいの覚悟が必要ということでしょうね。