院長ブログ

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過活動膀胱

年をとると若い時は想像もしてない病気で困ることがでてきます。
その代表が泌尿器の症状です。
男性は尿がでにくくなり、女性は尿がもれるという症状がでます。
老化現象であり人生の自然な経過なのですが、日常生活に支障をきたすこともあるので治療を望む方も多いですね。

突然、おさえきれない尿意が急に起こることを尿意切迫感といいます。
この症状が主症状とする病気を過活動膀胱といいます。
いつ尿意切迫感がおこるかわからないので、バスや電車を利用することもためらいがちになります。
楽しみにしていた旅行もこの症状のことを考えると苦痛になってしまいます。

次の質問に答えてみてください。
① 尿をする回数が多い
② 急に尿がしたくなって、我慢が難しいことがある
③ 我慢できずに尿をもらすことがある
この質問で一つ以上ハイと答えた方は過活動膀胱の可能性があります。

日中の尿回数が8回を超え、夜間の尿回数も2回以上、さらに急に尿がしたくなる回数が週1回以上あると過活動膀胱の可能性が高くなります。
このような方は、いちど泌尿器科を受診して薬物治療を受けてみてはいかがでしょうか。

抗コリン薬とよばれる薬を服用することで症状が軽くなることがあります。
のどが渇くなどの副作用があるために服薬を嫌がる方もいらっしゃいますので万能ではありません。
抗コリン剤でダメな方は、副作用が少ない別のタイプのベニタスという薬もありますので試してみたら良いかもしれません。
まあ歳だからしかたないと考えて治療は受けずにトレーニングパンツをはかれてすごされていらっしゃる方もいます。

生活面で気をつける点は、夜間の尿回数をへらすために夕方からの飲水を制限することです。
とくにお茶やコーヒーなど利尿作用がある飲み物はさけた方がよいでしょう。
昼の飲水を減らすことも尿意を少なくする効果がありますが、今度は水分が足らなくなるので便秘などの別のことで悩まされることになります。場合に応じて昼は飲水を加減することでしょうか。

過活動膀胱は、40歳以上で10人に1人、85歳以上では3人に1人に発症します。
逆にみると年をとってもこの症状がおこらない方もいらっしゃるのです。
症状が出る方と出ない方の差は、男性であれば前立腺肥大のあるなしなども関係しているのですが、骨盤底の筋力の低下が大きな原因だと思います。
少しでも筋肉がおちないように日々歩くような習慣を若い時からつけておくことが発症予防につながるでしょう。
「良い習慣を今からつけよう」ですね。