受けていますか特定健診(メタボ健診)

40歳~74歳の方には、特定健診のハガキが毎年 送られてきていると思います。
皆さんは、この制度を利用していらっしゃるでしょうか。
この制度は、内臓脂肪蓄積(いわゆるメタボ)がいろんな生活習慣病の原因になるので病気が発症する前に予防しようという目的でできたものです。

診断方法は、まず腹囲を測り男性であれば85cm、女性では90cm以上を第一基準としています。
次に血圧、血中脂肪(中性脂肪、HDLコレステロール)、血糖の3項目を調べます。
3項目のうち2項目が基準値を超えている場合がメタボリック症候群で保健指導の対象となります。
1項目だけ基準値を超えている方は、メタボ予備軍と呼びます。

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この基準は、内臓脂肪が蓄積し高血圧、脂質異常、糖尿病の合併数が多いほど心筋梗塞や脳卒中の発症率が高くなるという臨床研究の成果を基につくられたものです。

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10年間で、すっかりメタボという言葉は社会に浸透し、多くの人がメタボは良くないと理解したことは成果だと思います。
しかし、残念ながら受診率は当初の目標70%からみるとずいぶん低いレベルです。
平成25年度の受診率は最低は北海道の36.4%、最高は東京で65.5%、全国平均は47.6%でした。
人というのは、本当に困らないと病院へは受診したがらないということなのでしょう。
特定健診を受けている方も、多くは生活習慣病などで医療を受けている方が来院のついでに受けるというのが実情です。

でも良く考えてみるとこんな親切なことを無料でしてくれる国って他にはありません。
利用しない手はないでしょう。
いつまでも健康でいられると思うのは、錯覚であり慢心です。
ぜひ定期的に健診を受けて自分の健康状態がどんなものかチェックなされてください。
高血圧、脂質異常症、糖尿病と診断されるようであれば早期に治療を受けることができます。

ただし軽度の異常なのに、すぐに治療薬を処方するような医療機関は避けたほうがよいかもしれません。
まずは、内臓脂肪を減らすためにすることは食事指導と運動指導です。
私は、 少なくとも3カ月は食事指導と運動奨励で経過をみるようにしています。
良い習慣つくりと自己チェックが生活習慣病の基本的な治療だと思っています。

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