コレステロールと卵

コレステロールは体内で

①胆汁②細胞膜③ビタミンD④コルチゾール⑤性ホルモン⑥CoQ10
の材料となります。

少ないとこれらが不足してしまい様々な不調につながるのですが、多すぎると脂質異常となってしまいます。

体内のコレステロールの約8割は肝臓でタンパク質、脂質、炭水化物の3大栄養素からアセチルCoAを経て合成され、残り2割が食事からの摂取になります。

「日本人の食事摂取基準2015年版」からコレステロールの目標量(✳︎)の設定がなくなりましたが、これはいくら食べてもいいというわけではなく健康に影響が出るかもしれない摂取量を決めるだけの科学的根拠が少ないためでした。

「日本人の食事摂取基準2020年版」では脂質異常症の重症化予防として1日200mg未満に留める事が望ましいと新たに目標量が設定されています。

よく引き合いに出される鶏卵ですが、1個(50g)に含まれるコレステロールは185mgです。

これだけでほぼ目標量に近い摂取になります。

よって、すでに脂質異常症の診断がついている人や基準値内でも上限に近い人は習慣的に毎日鶏卵を摂取してしまうと脂質異常症が重症化してしまう可能性が高くなってしまいますので注意してくださいね

(✳︎)目標量:生活習慣病の予防の為に日本人が当面の目標として摂取すべき摂取量のこと

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