お酒の種類はたくさんありますが、プリン体を豊富に含むお酒はビールが代表的ですね。
これが尿酸値が高い人はビールを避けるように言われたり、プリン体をカットしたビールなどが市販されたりしている根拠なのですが。。。
20歳から54歳の3310人の日本人男性のアルコール摂取量と、その後6年間における高尿酸血症の発症率との関連を調べた研究があります。
主にビールを飲んでいた人と、主に日本酒を飲んでいた人に分けられていますが、どちらもアルコール摂取量が多くなるほど高尿酸血症の発症率が同じ程度上昇したという結果でした。
高尿酸血症や痛風の主な原因はアルコールであり、ビールに含まれるプリン体はそれほど影響が大きくないということがこの研究から伺えます。
アルコールは
①体内での尿酸の合成を促進させる
②尿酸の排泄を阻害する
という作用があります。
よって、尿酸値が高くてもビール以外なら大丈夫というわけではありません。さらにプリン体をカットしたビールというのも、この研究からするとあまり意味がないのかもしれません。
もちろん、さらに大量に摂取した場合は統計的に優位差が出てくる可能性もありますが、そのような生活習慣は痛風だけでなく様々な健康被害を招きます。
お酒を飲むというのは食べ物をさらに美味しくしたり、食卓を囲む家族や仲間との楽しい時間を作り出す方法の1つです。
お酒のある食卓全体が健康的な内容になっているかということを考えることが大事ですね