リブレと実際の血糖値のズレ

現在、間歇スキャン式持続血糖測定器(intermittently scanned Continuous glucose monitoring:isCGM)として国内で承認されているのはAbbot社の「Free Styleリブレ」です。

インスリンを1回以上打っている人は保険適応になっていますが、最近では健康管理の一環として自費で購入する人も多いのではないかと思います。

血液中の糖は、心臓→動脈→抹消(毛細血管)と送られ、そこから間質液に入ったり色々な所に供給されて静脈血で心臓に戻っていきます。

リブレは上腕の裏側に装着しますが、測定しているのは間質液に含まれる糖になります。

よって、一般的に静脈血に比べて間質液の方が値の変化のタイミングは早くなります。

この誤差を少なくするために何万人ものデータを使ってアルゴリズムを作成し、皮下の間質液濃度から血糖値を推測するという方式が取られています。

運動、食前食後、むくみなどの要素で誤差が大きくなる事が予想されますが、実際に誤差がどれくらいあるかは同時に血糖値を測定するしかありません。

早朝空腹時では血糖値の変化が少ないので、その時にリブレと実際の血糖値を照らし合わせれば自分にとっての誤差がどれくらいなのかがわかります。

しかしながら、血糖値が高い・低いも大事ですが最も重要なのは血糖変動のパターンが見えるようになるという事です。

調子の悪い時間帯で血糖値の乱高下があるかどうかを確認するのは非常に大事なことなので、体調不良があってまだリブレをつけた事がない人は一度装着してみることをオススメします

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