血圧と食塩、加齢と食塩
世界32ヵ国から選んだ52の地域に住む20歳〜59歳の男女、約1万人を対象としてナトリウムの尿中排泄量と血圧との関連を見た研究があります(1988年)
ナトリウムの尿中排泄量から食塩摂取量を換算して評価してみると、1日あたり1gの食塩摂取で1歳年をとると0.058mmHg上昇するという結果となりました。
一方、日本人の血圧が加齢と共にどのように上昇するかを調べた研究があります(1971年)
これによると、1歳年をとる毎に0.6mmHg上昇するという結果でした。日本人の平均食塩摂取量は約10gであり、1gで考えると0.06mmHgとなるので最初に紹介した結果とほぼ同じになります。
これは食塩摂取量と血圧上昇は密接に関連しており、これまで摂取してきた食塩量に強く影響を受けるということです。
食塩感受性の高い人はもっと上昇幅が大きくなると考えられています。
これまでどれくらい食塩を摂取したか、これからどれくらい摂取していくのか。。。
ちなみに、日本人の食事摂取基準において食塩摂取の目標量は1日あたり男性で7.5g未満、女性で6.5g未満です。
一方必要量は1日あたり1.5gです。
食文化等を考慮して目標量は設定されていますが、減塩、大切ですね