血液中コレステロール 食品中コレステロール 後編

前回の続きです。

飽和脂肪酸とコレステロールの摂取量の変化と血液中コレステロール濃度の変化を表した「キースの式」という数式があります。

(キースの式)
ΔT-CHOL=2.7×(ΔSFA-ΔPUFA÷2)+1.5×Δ√(CHOL)

ΔT-CHOL:血液中コレステロールの変化
ΔSFA:食品からの飽和脂肪酸の摂取量
ΔPUFA:食品からの多価不飽和脂肪酸の摂取量
Δ √(CHOL):食品からのコレステロール摂取量
✳︎単位は省略

ちょっとわかりにくいですが、この式によると血液中のコレステロールは食品中のコレステロールだけではなく食品中の脂肪酸にも影響を受ける事がわかります。

さらに食品中のコレステロールの項目はルート(√)内にあるので脂肪酸に比べると影響力は少なそうです。

この50年間で食品からのコレステロール摂取は20%減り、飽和脂肪酸の摂取は60%増えています。

以前の投稿でも触れましたが、現実的な摂取量を考慮した場合、血液中コレステロールが高い人が主に気にする必要があるのは食品中のコレステロールではなく飽和脂肪酸になります。

飽和脂肪酸の摂取源は肉類(27%)、乳類(25%)です。肉類と乳類だけで5割超えます。

同じ呼び方であるが故に混同しないように注意しないといけないですね

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eiyou_gairai