体重は身長の影響を受けるので何kgがいいのかは一概には言えません。
よって、体重を身長で補正したBMIが指標として用いられます。
「日本人の食事摂取基準2020年版」では、成人を対象とした観察疫学研究報告において総死亡率が最も低かったBMIの範囲を元に、疾患別の発症率・死因・喫煙や疾患の合併による死亡リスクへの影響を検討し、日本人のBMIの実態に配慮して目標とするBMIの範囲を定めています。
〈目標とするBMIの範囲〉
18〜49歳 18.5〜24.9
50〜64歳 20.0〜24.9
65〜74歳 21.5〜24.9
75歳以上 21.5〜24.9
これによると、高齢者では目標とするBMIの範囲の下の数値が高く設定されています。
別の言い方をすれば、高齢者では体重が少ないほど死亡率が高くなります。
フレイルやサルコペニアの予防の観点からこのような設定になっていますが、高齢になってからの体重増加は体脂肪のみが増加する可能性が高く、生活習慣病のリスクを高める事が予想されるためあまり望ましくありません。
なので若年成人期から21.5〜24.9を維持し続ける事が望ましく、若年期から痩せすぎない事が重要です。
そのためには適切なエネルギー摂取が必要ですが、必要なエネルギー量は個人によって様々です。
エネルギー摂取量と消費量の差、すなわちエネルギー出納の状況によって体重は増減しますので、定期的に体重を測定してその変動をチェックしていきましょう
ちなみに、僕の現在のBMIは20.6です。2年前は23.5でしたが、その時は体脂肪が明らかに多く全体的にブヨブヨしていました。
BMIの至適範囲を考えた場合、体重は増やした方が良いのですが、運動せずに食べるだけでは生活習慣病のリスクが上がるだけです。
運動量も食べる量も増やして、同じ体重でも筋肉量が多い体格を目指していきたいです