日本人の一日の平均食塩摂取量ってどのくらいか知っていますか?
だいたい10g~12gです。 以前は15 gくらいだった時期もあります。昭和30~50年代で死亡原因の1位は脳卒中でした。 こりゃいかんと脳卒中を予防するため国をあげて減塩することに力をいれました。 その結果、見事に食塩摂取量も減り、脳卒中による死亡も減りました。
でも食塩の摂取量は、まだ多いのです。 一日6gの食塩摂取が推奨されています。 現在の摂取量の半分です。
人間の体は、2-3gの食塩があれば血圧は維持できるといわれています。 でも味の濃い食事に慣れていらっしゃる方にとって減塩6gの食事はホントに味気ないものです。 食べる物すべてが甘く感じられます。
入院なされていらっしゃる方で高血圧がある場合には、6gの減塩食をお出しします。 そうすると栄養士の先生により入院時に減塩の大切さについて話していただいたのにもかかわらず、、、ノリの佃煮、梅干し、漬物を持ち込んで食べる方がいらっしゃいます。 あららこりゃ、まったく意味ないじゃないか~(苦笑)
高齢の方には、目をつむり普通食にもどすか、「本当はよくないんだけどね、佃煮まあしょうがないか」となります。 ここで押し問答するより入院の原因となった病気の治療に力を入れた方がいいですからね。 一度身に染みついた味覚を変えるのはとても難しく自分がその気でないのに他人から指示されてもなかなか変えられません。
でも食塩制限と体重減量が高血圧の治療の第一歩であることには変わりません。 日本人が食塩摂取多くなる原因の食材は醤油、みそ、漬物です。 この3点を減らすように工夫すること。 減塩醤油に変えたりポン酢に変えたり、味噌汁は一日一食だけにしたり、漬物を食べる量は制限したりすることが減塩に有効です。 一日一日の積み重ねが健康維持につながります。
このブログを見ていらっしゃる方は、まだまだ若く元気な方でしょうから今からぜひ薄味になれるようにすることをお勧めします。 外食の味が濃いなあと思えるようになったら薄味が身についたということになりますよ。