人間ドック・健診、年齢別の考え方

毎年、多くの人間ドックの方や企業健診の方を診ています。
厚生福利の一環として義務付けられているのでしょうが、受けるからには今後の健康管理に活かせるものにしたいものです。

健診結果の見方は、年齢によって注目すべき項目が違ってくるという話をしましょう。

まず通常であれば、ほとんどの企業では人間ドック助成対象者は40歳以上です。
20歳代や30歳代は、検査項目も少なくした定期健診が行われます。
20歳代以下の方は、基本的には先天性の疾患さえなければ健康そのものです。
この時代に採血検査で異常がでることはほとんどありません。
ひっかかるとしたら検尿で潜血陽性、男性で尿酸高値、女性で貧血くらいでしょう。

尿潜血陽性だけであればほとんど心配いりません。
尿タンパクまで陽性であれば、再検査を受ける必要があります。
尿酸高値の場合は、体質が多いに関係しますが、食べすぎの食生活が問題ですので改善する必要があるでしょう。
この世代の貧血は、月経過多によるものが多いです。やはり食事に注意ですね。

30歳~40歳代では、内臓蓄積いわゆる肥満に注意する必要があります。
30歳代になると、そろそろメタボ予備軍の方が増えます。
BMIや体脂肪率が高値でないかを見ます。

そして内臓脂肪蓄積は、肝機能異常、血中脂質の異常としても表れます。
これらの数値に異常を認めた方は、良い食生活と運動習慣をつけることが大事です。
良い生活習慣造りがこの年代でできると一生の宝となります。

また、30代の時期に胃内視鏡検査を受けることをお勧めします。
胃炎があるようであれば、必ずピロリ菌検査を受けることです。
ピロリ菌をこの年代で除菌しておけば胃がんになる確率は低下します。

40歳代は、30歳代に比べてさらにメタボの方が増えます。
BMI、体脂肪率、肝機能、血中脂質に注目して異常があれば、
この年代で生活習慣を改めることが将来の健康状態を左右することになるでしょう。

50代、60代になるとがん年齢になります。
年齢的に当然高血圧は増えますが生活習慣病だけでなくがん検診項目に注目します。
ピロリ菌が陽性であれば胃内視鏡は、定期的に受けること。
便潜血陽性であれば大腸内視鏡検査まで行うこと。
喫煙者であれば、定期的に胸部レントゲンチェックを行うこと。

女性では、マンモグラフィー、子宮がん検診を2年に1回は受けること。
貧血があれば、胃・大腸内視鏡検査(女性は婦人科検診)を受けること。
各年代別に以上のような点に注意して検診を受けるとよいのではないかと思います。

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