熱中症

毎日、暑いですね。この時期、熱中症の方が増えます。

昨年は、猛暑だったために過去最多の5万9千人の方が熱中症のために救急搬送されています。
死亡者は88人だったそうです。ちなみに平成22年度は、熱中症死亡者が171人でした。
死亡者は減り、病院へ運ばれる軽症者が増えたということになります。
熱中症に関しての知識・情報が一般市民にも広がり早期に病院を受診するようになったということでしょう。

高齢者の方は、クーラーを使用するのを嫌がる方が多いのと水分補給が十分でないため家にいても熱中症になることがあります。
熱中症を疑わせる症状は、大量の汗がでて立ちくらみ、筋肉がツル(硬直)などです。
次いで倦怠感とともに頭痛、吐気、嘔吐などの症状がでます。
さらにひどくなると呼びかけに反応がないなどの意識障害や体のガクガクとしたひきつけまっすぐ歩けないなどの症状がでます。

さて熱中症を疑った時には、どんな処置をすればよいのでしょか。

  1. 最初にすることは、涼しい環境に避難することです(風通しのよい日陰かクーラーが効いている室内)。
  2. 余分な衣服を脱がせて、露出した皮膚に水をかけて、うちわや扇風機などで扇ぎます。
  3. タオルに包んだ保冷剤や濡れたタオルがあれば、頚部、脇の下、股関節部にあてて体温を下げます。体温の冷却はできるだけ早く行う必要があります。
  4. 問いかけにしっかり答え意識がはっきりしていれば冷たい飲み物を与えます。電解質も補給できるスポーツドリンクが最適です。
  5. 意識が朦朧としているような場合や嘔吐しているような場合は、誤嚥の恐れがありますので医療機関に連れて行って点滴による水分補給が必要です。

 

これから暑い日がまだまだ続きます。
この暑さの中、屋外で仕事をしなければならない方は本当に大変だと思います。
どうぞこまめに水分補給をするように心がけてください。

また、一人住まいの高齢者には、なかなか目がとどきません。
地域の民生員の方が、時々独居老人のお宅を訪問して安否を確認してらっしゃるようです。暑い中本当にご苦労様です。
親と別居している場合、暑いときに安否確認の電話の一つでもかけることが親孝行になります。
ぜひ「元気にしてるかな」と電話してみてはいかがでしょうか

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