第23回創立記念式典

第23回創立記念式典を行いました。恒例の行事ですが毎年感激する会です。
式典内容は、理事長の挨拶と永年勤続者の表彰そして10年勤続者の記念講演でした。

今年の永年勤続者は、5年勤続者14名、10年勤続者13名、15年勤続者1名でした。

理事長の挨拶

現在、点滴室として使われている部屋のこれまでの変遷について話します。どのように使われてきたかをたどると私たちクリニックの23年間の歴史がわかります。

最初の5年は、ベッドのないクリニックとして別の場所で診療をやってきました。

以前勤務していた病院で診ていた方から引き続き診て欲しいと頼まれました。かなり重病だったのですぐに入院できる今までの病院で引き続き診てもらった方がよいと何度か断ったのですが、それでもと懇願され診療所の外来で診ることになりました。病気が悪化し、いよいよ入院をしなければいけなくなった時、ベッドを持って最後まで診て欲しいと再度懇願されました。そこで有床診療所としてやっていこうと決意して造ったのがこのクリニックです。

点滴室は、その方が入室する予定の部屋でしたが、残念なことに完成する前にお亡くなりになられました。次に病気であった家族を入院させる予定で内装まで変えましたが、結局これも完成に間に合いませんでした。

あるじ亡きままに取り残された部屋は、完成後には当直室として使用されるようになりました。
当時は夜間も救急車がくるような診療所で、広く使い心地のよい当直室で大学から応援にくる医師にも大変評判がよいものでした。

医薬分業が始まる前は、院内で多量の薬を調合しなければならない時代がありました。
薬局の機能を円滑にするために、その部屋は当直室から薬局に変わりました。
院外処方が主流になり薬局の役割が縮小される時代、薬剤師長の判断で現在の点滴室に変わりました。

このように1つの部屋も時代にあわせて使用が変化してきました。

今、何をどうすればよいのかは誰が教えてくれるのでしょうか?
講演会や本の知識は役に立ちません。
私を動かす原動力になったのは、患者さん(利用者さん)の声です。

患者さんが何を期待しているのか意見を素直に聞くこと。
その声に応えようとした懸命にやってきたのが今の姿です。
これからも患者さん、利用者さんの声を大事にしてゆきたいと思います。

10年目スタッフによる記念講演;「未来の為に 今できること」

建設会社の営業を辞めて介護福祉の世界に入りました。福祉という未知の世界に入った私にとって、この10年で3つのターニングポイントがあったと思います。

一つ目は、入社して介護の仕事の指導を上司からかなり厳しく受けたことです。

なんとか上司のようになりたいということで頑張ってきました。
4年目に主任になるように上司から言われた時は、認められたことを嬉しく思いました。
しかし、主任となると管理職として悩みましたが自分をさらけだすというやり方をすることで関係づくりができるようになり楽しく仕事ができるようになりました。

2つ目のターニングポイントは職場異動です。

最初は、小規模なデイサービスで働きはじめ、次にグループホーム、大規模なデイケア、そして現在グループホームと部署を4回異動しました。
他の人からは大変ですねと言われますが、そうでもありません。
前の部署での経験を活かすことができます。
また次いつ異動になるかもしれないと思うと今ベストを尽くそうという気持ちで仕事に向かうことができます。

3つ目のターニングポイントは資格です。

4年目で介護福祉士をとり、そして10年目でケアマネジャーの資格をとることができました。
勉強の時間を就業後に造ることは大変でしたが、上手く時間を使うこととケアマネになりたいという思いが試験に受かるポイントだったと思います。資格を取ったことにより目標がひろがりました。
居宅・包括で利用者のマネジメント、さらに職員のマネジメントも行ってゆきたいと夢をえがいています。

「それぞれの強い思いが自分の夢をかなえるエネルギーになる」どちらも素晴らしい講演でした。

この記事を書いた人

nancli_kanri