定期巡回・随時対応サービス

先日、今年4月より始動開始した定期巡回・随時対応サービスの第1回症例検討会が開催されました。

この制度は、3年前から始まった介護ケアの新サービスです。
これまでの訪問介護サービスでは、ヘルパーさんは週数回、一日一回だけ介護ケアのために訪問していただけました。

新しい定期巡回・随時対応サービスでは、一日3~6回定期的に訪問します。
短時間に必要なことだけを支援して帰ります。
さらに緊急時には、呼び出しコールをすれば24時間対応で支援を受けることができます。

サービスの料金は、介護度により利用費用が差があります。
高齢者にとっては、ちょっと高めの費用に思えますが、
きちんと毎日ケアしていただけますのでご家族にとってはとても安心です。
安心料と考えると安いのではないでしょうか。

この制度を4月より利用していただいる独居の高齢者の方の状態がとても良い方向にむかっています。
社会生活では、孤立し、服薬などもまったく管理できてない方でしたが、
定期的に人が来てくれるという安心感のせいか、笑顔が絶えなくなりました。
近くに住む娘さんから見ても以前よりも穏やかになり人柄が変わったとおっしゃっていました。

おそらく人格が変わったように思えるのは、以下の2点からだと思います。
①これまで服薬できていなかった薬を確実に服用できるようになったこと。
②多くの人との関わりをもつことによって得られた社会性回復が影響している。

人は多くの人と接して社会性を保つことにより支えられています。
定期巡回・随時対応サービスは、社会的に孤立してしまっているお年寄り達をケアするシステムとして役に立つのではないかと思います。
認知障害や身体障害を抱えたお年寄りが普通に自宅で生活できる地域社会つくりをしてゆきたいですね。

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